専有部分が数人の共有に属する場合の区分所有者(組合員)の数(頭数)と議決権行使との関係
私は、管理組合の理事長です。将来問題となりそうな想定事例について教えてください。 例えば、101号室と102号室は、いずれもAさんとBさんの共有となっています。ただし、101号室の持分については、Aさんが3分の2、Bさんが3分の1であり、102号室の持分については、Aさんが3分の1、Bさんが3分の2となっています。 (質問1) 上記専有部分は、共有者の持分割合が異なっていますが、いずれもAさんとBさんが共有する専有部分であるため、区分所有者の数(頭数)は「1」としてカウントしてよいでしょうか。 (質問2) 令和8年4月施行の改正区分所有法40条は、「専有部分が数人の共有に属するときは、共有者は、各共有者の持分の価格に従い、その過半数をもつて、議決権を行使すべき者一人を定めなければならない。」と規定しています。 AさんとBさんは、上記規定を理由として、101号室の議決権行使者をAさん、102号室の議決権行使者をBさんとする旨を届け出て、二人で総会に出席し、某議案に対し、Aさんは反対、Bさんは賛成とする議決権を行使しました。 このような議決
@lawyer.hiramatsu
2025年12月29日
共有物の分割請求について
今回は、以下のような質問について検討します。 民法256条1項本文には「各共有者は、いつでも共有物の分割を請求することができる。」とあります【※1】。また、民法258条1項には、「共有物の分割について共有者間に協議が調わないとき、又は協議をすることができないときは、その分...
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2025年9月28日
マンション共用部分の工作物責任(管理組合の占有者該当性)について(令和8年1月22日最高裁判決を踏まえて)
■ はじめに 管理組合の占有者(民法717条1項本文)該当性について、令和8年1月22日、最高裁が、「区分所有者の団体は、特段の事情がない限り、区分所有建物の共用部分について、民法717条1項本文にいう『占有者』に当たる」という判断を示しました。 管理組合の占有者該当性については、これまで下級裁判所の判断も分かれていたため、実務上も混乱している状況でした。 今回の最高裁判決により、これまでの混乱(解釈上の争い)に終止符が打たれるものと思われます。 以下、これまでの状況(下級裁判所の判断)を示しつつ、最高裁判決について紹介します。 ■ これまでの状況 工作物責任(民法717条1項)との関係におけるマンション共用部分の占有者については、 2021年12月26日付の記事 で裁判所の判断の傾向を紹介しました。 そして、区分所有者全員が「占有者」として賠償責任を負うべき場合、その賠償責任の履行について、規約の定め又は集会の決議により管理組合としてなすことが可能かどうかに関しては、 2024年4月23日付け記事 で私見を述べました。 20
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2024年4月27日
マンションの共用部分の工作物責任に基づく損害賠償金の支払について
今回は以下のような相談(「本件」といいます。)について検討します。 マンション共用部分からの漏水(設置・保存に欠陥があったことが原因)により、一人の区分所有者に損害を生じさせた場合、その賠償金の支払を管理組合会計(例えば管理費会計)から支出することはできますか。 ■ 結論...
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2024年4月23日
マンション管理(区分所有法):共用部分である旨の登記のない規約共用部分について
2024年2月18日付けの記事においては、敷地権である旨の登記のない規約敷地について検討しました。 今回は、共用部分である旨の登記のない規約共用部分について、以下のような設例をもとに検討します。 私(X)は、マンションの一室(「本件建物」といいます。)を不動産競売による売却...
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2024年3月2日
マンション管理(区分所有法):敷地権である旨の登記のない規約敷地について
今回は、以下のような設例について検討します。 私(X)は、マンションの一室(「本件建物」といいます。)をAさんから購入し、所有権移転登記も完了しました。その際、マンションの敷地については全て敷地権の登記がなされていると思っていました。...
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2024年2月18日
共有不動産:共有者の中に所在等不明共有者がいる場合の不動産全体の譲渡について(令和5年4月施行の改正民法)
前回のご質問に関連した以下のようなご相談を検討します。 私(A)は、土地の共有持分(3分の1)を有しています。当該土地(本件土地)の共有者は私(A)とB及びCの合計3名(それぞれ持分3分の1)です。共有者のうち1名(C)は所在不明です。私(A)とBは色々と揉めていましたが、...
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2022年12月11日
共有不動産:所在等不明共有者の持分取得(令和5年4月施行の改正民法)
今回は、以下のようなご質問について検討します。 私(A)は、土地の共有持分(3分の1)を有しています。当該土地(本件土地)の共有者は私(A)とB及びCの合計3名(それぞれ持分3分の1)です。共有者のうち1名(C)は所在不明です。私(A)とBとの仲は悪く、様々なことで対立して...
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2022年12月4日
マンション管理:戸建てのみの団地建物所有者が共有する土地の共有物分割請求について
今回は、以下のようなご質問について検討します。 区分所有法65条は、「一団地内に数棟の建物があって、その団地内の土地又は附属施設(これらに関する権利を含む。)がそれらの建物の所有者(専有部分のある建物にあっては、区分所有者)の共有に属する場合には、それらの所有者(以下「団地...
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2022年10月4日
民法等の一部を改正する法律(令和3年法律第24号)の施行期日と改正後条文について
「民法等の一部を改正する法律」(令和3年法律第24号)が令和3年4月28日に公布され、同法附則第1条本文及び第2号の規定に基づく政令(「民法等の一部を改正する法律の施行期日を定める政令」)が令和3年12月27日に公布されました。...
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2022年1月9日